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都心に存在するという「バー ラルム」は神出鬼没のバー。そこを見つけられることができるのは、
選ばれた人だけ。なぞめいた美人オーナーの出すアロマチックなおしぼりは、その人の心を解き放ち、向かうべき場所へと導いてくれます。今宵、その扉を開けるのは、「あなた」かもしれません。
 
 
第四回 遠い記憶

  小さな皿に乗った卵焼きが、恥ずかしそうにこちらを見ているではないか。言葉を発するわけでもない。優しく微笑みかけるわけでもない。だがそれは確かに私に向かって「おかえり」と言っていた。

  箸も使わず、手づかみで卵焼きを口にふくむと、あの日と同じ甘い味が口いっぱいに広がった。

  「母の味だ」

  そう思った瞬間、来るとも知れない待ち人を思いながら、一人、キッチンに立ち、無言のまま卵焼きを焼く母の姿が浮かんだ。

  「子を思わない親はいない」と言ったのは、はたして誰だったのか。

  私は涙でしょっぱくなった卵焼きを頬張りながら、遠い記憶をたぐりよせていた。



                 END

食欲増進&気分をリフレッシュさせてくれる香り
●ベルガモット
ベルガモット
  皆さんは紅茶はお好きですか? 実はベルガモットはアールグレイのフレイバーをつけるのに使われています。
  レモンとオレンジの中間のような繊細な香りが特徴です。 効能としては、気持ちをふわっとさせ、自然の抗うつ剤と言われています。また殺菌作用、消化促進作用があり、食欲不振を改善してくれます。
  今回のお話で使われていたベルガモットの香りがついているおしぼりをつかえば、落ち込んでも元気になる事、間違い無し!
  
香りのあるおしぼりについてはおしぼり用アロマ芳香剤 ラルムのホームページをご覧下さい。
 
葉石かおり
葉石かおり
(はいし・かおり)
エッセイスト
プロフィール
  ラジオレポーター、女性週刊誌の記者を経て、現職に。利酒師、焼酎アドバイザーの顔も持つ。
  「おひとりさま」のエキスパートとして各メディアで活動中。ひとり時間を豊かにする「おひとりさまマガジン」を主宰。
  現在、東京と京都の半々暮らし。
  西陣の老舗呉服屋・宮崎織物とコラボしたメイドイン京都ブランド「和をん」では手ぬぐい、帯ほか、酒小物も販売予定。
  近著に「女利酒師とソムリエールが選ぶ今宵最高の一本」(集英社)がある。
  また京都を舞台にした携帯小説「酒亭 心酔」がブックスレジモにて近日公開。
著作
「日本全国この日本酒がウマい!」
(KKベストセラーズ)
「隠れ酒がうまい!」
(講談社)
*「女は年下男が好き」
(講談社)
「あなたが辞めるといった時、上司は止めてくれますか?〜ゆるキャリのススメ〜」
(講談社)
*「ビバ!!年下婚」
(光文社)
「30代からの結婚がハッピーになれる!」
(三笠書房)
*「かっこいい女はおひとりさま上手」
(PHP研究所)
「実践!おひとりさま道」
(ライブドアパブリッシング)
「女利酒師とソムリエールが選ぶ今宵最高の一本」
(集英社)
「大人の蕎麦屋はここにある」
(集英社)
「産まない理由」
(イースト・プレス)
*は台湾、中国、韓国にて翻訳出版
 
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